月刊 剣道日本 2019年7月号

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真摯に求めたい「剣道の価値」

剣道が日本文化たりうる「道」であるために、
そして、次世代にその伝統をつなげるために、
新生・剣道日本は、「剣道の価値」を真摯に求めていきます。

2019年7月号──No.510

大特集『令和改元記念特集 新時代の“導く”ヒント』&特集『八段の手の内』が見所!
『髙倉先生の剣道レッスン!』を付録DVD映像として紹介する。

【令和改元記念特集】
新時代の“導く”ヒント

戦後、スポーツを楽しむ人々は激増した。
学校の運動部も盛んになり、さまざま種目で世界を見据える人材が育まれてきた。
一方で人々の生活に多様性が生まれ、情報の伝達が軽やかになると、指導者のハラスメント問題がクローズアップされはじめた。
新たな時代を迎えたのを機に、小誌でも、剣道界の行く末をいろいろと考えてみたい。
まずは、指導の方向性やあり方について。
各分野で活躍する人々、現状と未来を頭に描く人々、工夫した指導で実績を伸ばす人々に話を聞いた。

【講演録】益子直美さん(バレーボール元日本代表)
“監督が怒ってはいけない”子どものバレーボール大会を開催し続けている理由

去る3月30日、第13回となる「女性スポーツ勉強会」が都内で開催された。
これまで、主に女性アスリートの体と健康に関してのシンポジウムを行なってきた同会。
今回は、「スポーツ界の革命・思い切って変えてみよう!」をテーマに、スポーツ界から多くの有識者が登壇し、より幅広い内容の講演が行なわれた。
本稿では、元バレーボール日本代表選手の益子直美さんによる
講演の内容(『怒らない指導──なぜ、この大会を開催しているのか、その思い』)を、再構成して掲載する。

【インタビュー】東海林祐子
(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 准教授)

【〜知っておきたい教える側、教わる側の心理〜指導現場に渦巻くさまざまなジレンマにどう向き合えばよいのか?】
他者と協力して目標や目的を達成しようとする際、もし両者の間にさまざまなジレンマが渦巻いていたとしたら──。疑心暗鬼が生まれるところに信頼関係は育たない。我々は、ジレンマという試練とどう向き合っていけばよいのか。『コーチングのジレンマ』の研究についてお話しをうかがった。

【ルポ】港南台剣道クラブ
(神奈川)

【部員1人→31人に廃部の危機を乗り越えたオリジナリティ】
たった1人になった道場が、現在は31人に。
横浜市にある「港南台剣道クラブ」は、廃部の危機にあった状況をみごとに克服した。
背景には、「道場をなくしたくない」という指導者の熱意、周囲の協力などがあった。

【ルポ】ルポ・アメリカン・スクール・イン・ジャパン(東京)

【インターナショナルスクールで受け入れられた剣道哲学】
東京都調布市にあるインターナショナルスクールで、剣道が行なわれている。
剣道に対する認知度が日本ほど高くないなか、剣道教室を始めて2年目という短い期間で 27 名もの生徒を抱える状況になった。
ここまで拡大できた要因を探ると、そこには日本人を導くときに共通するヒントが見えた。

第28回全国高校剣道選抜大会女子優勝校 東奥義塾高校(青森)

【雪国に花は2度咲く】
2019年3月に開催された第28回全国高校選抜大会女子の部において優勝に輝いたのは大会2回目の制覇となる東奥義塾高校(青森)。同校を指導するのは自身も卒業生である伊藤敏哉監督。かつて全国大会では苦渋を飲み続けていた青森県勢だが、伊藤監督の指導によって同校は上位常連校へと急成長を見せた。飛躍の要因、指導方針を伊藤監督に聞いた。

【インタビュー】目黒祐樹
(俳優)

【教えることは、教わること】
『武蔵―むさし―(監督・三上康雄)』において、日本映画史上初めて武将、沢村大学を演じた目黒祐樹。終盤、物語の密度を一気に引き上げ、すべての視線を吸いこむ、深く雄弁な約四秒間の沈黙。「高ぶりすぎてしまったのか、クランクイン一カ月前、疲れ果ててぐったりしてしまいまして」。長く日本の時代劇を背負いつづけてきた名優の小宇宙を垣間見る。

【座談会】長谷川智×木寺英史×坂上康博

【「競技」として作る剣道の未来】
異色のメンバーが剣道の未来を語る。九州共立大学教授の木寺英史氏、一橋大学教授の坂上康博氏、筑波大学剣道部で学んだ長谷川智氏。「のびのび剣道学校」で再会した3人は剣道に関してさまざまな角度から議論を深めてきた。今回はそんな話のほんの一部を紹介する。剣道高段者とは少し離れた立場にいて、三人三様ながらそれぞれに強固な地盤の上に立つ三人が、剣道の未来を「競技」としての発展という視点から掘り下げた。

【寄稿】阿部哲史

【世界の強豪に引き上げたハンガリーを導くために心がけたこと】
世界大会で2度、3位入賞を果たしているハンガリー。欧州では最多入賞回数を誇る同国だが、そのまっすぐで正統派の剣風も高い評価を受けている。そんな剣風は、当然だが一朝一夕で身につくものではない。彼らが少年期のころからの地道な育成が実を結んだのだ。この粘り強さとバックアップこそ、われわれが学ぶべきものであろう。
長年同国の育成に携わってきた阿部哲史がその道のりを綴った。

【コラム】太宰治
剣道のある風景③

【剣道のある風景】
文=時見宗和。悲哀と切なさに満ちた文豪の人生を切り取った秀逸コラム。

 

【特集】
八段の手の内

剣道になくてはならない竹刀。
それを操作するために、唯一竹刀に触れている身体の部位が手のひらだ。
持つ、攻める、さばく、打つ、突くと、さまざまな動作に直接的な関わりを持つ“手”。
剣道では“手の内”としてその作用の大切さを多くの先人たちも説いてきた。
現代剣道の八段が、“手の内”にどのような見解を持っているのか、
また、どのように働かせているのか。
貴重な経験談は、数々のヒントをもたらしてくれる。

剣道女子

多様な価値観にあふれるこの現代社会において、日本古来の武の道を歩む人たちがいる。厳しい稽古で日々己と向き合い、凛とした雰囲気をまとう剣士たちが剣道の魅力を語る。
第7回は日本企業で働くアメリカ人剣士が登場。
剣道女子は美しい!

林邦夫範士八段

【冴えた打突を生むための「素振り」と「手の内」】
中京大学スポーツ科学部名誉教授でもある林邦夫範士の論文
『剣道の修行と研究─論理的研究と実験的研究の現場への応用─』から、
素振りの指導法に関する箇所を抜粋して紹介する。
段階的な素振りによって、基本的な動作が正しく身につき、
冴えた手の内を身につけることができるという内容だ。
論文とは別に、林範士の手の内に関するポイント解説も写真にて紹介する。

名手24名。八段の手の内を一挙公開!

剣道最高峰・八段を取得している名手たちに“手の内”を探る。
自身がポイントとしていることを図示していただき、その要旨を解説。竹刀を握った状態の手も撮影した。
澤部哲矢教士(神奈川)/笠谷浩一教士(大分)/神﨑 浩教士(大阪)/笠村浩二範士(神奈川)/安部壽和教士(東京)
江島良介教士(佐賀)/椎名春夫教士(神奈川)/岡田守正教士(東京)/鍋山隆弘教士(茨城)/吉田泰将教士(東京)
氏家道男範士(東京)/水田重則範士(茨城)/牧 芳正教士(東京)/原嶋茂樹教士(東京)/吉沼正治教士(茨城)
東倉雄三教士(神奈川)/米倉 滋教士(徳島)/佐藤二郎教士(東京)/白石輝志通教士(栃木)/重松 隆教士(滋賀)
佐藤孝康教士(福島)/髙野 力教士(神奈川)/朝内賢光教士(東京)/伊藤陽文範士(神奈川)

大会

第17回全日本選抜剣道八段優勝大会

【違いを見せた栄花直輝】
6人が初めて本大会の舞台を踏み、新風を吹かせた。その中でも最年少の栄花直輝(北海道)が一気に頂点に立つ。同じ八段の中でも、一本を決め切る力が抜きん出ていた。やはり初出場の竹内司(岡山)が、実績ある剣士を連破し3位。2位は2度目の決勝も一歩及ばなかった松本政司(香川)、もう一人の3位は2回目の入賞となる栗田和市郎(東京)だった。

令和元年度全国警察選手権大会

【令和のはじめに新王者誕生】
時間無制限の一本勝負という独自のルールで開催されるこの全国警察選手権大会。令和元年度という新時代の幕開けを謳った今大会は、男女ともに新王者が誕生する結果となった。男子優勝は竹ノ内佑也(警視庁)、女子優勝は渡邊タイ(熊本県警)。日本トップレベルの選手が集う警察大会、ついに令和の警察剣道がスタートを切った。

第115回全日本剣道演武大会

元号が「令和」に改められた日の翌日から、4日間の日程で第115回全日本剣道演武大会が行なわれた。「115回」は、明治28年に始まった大日本武徳会主催の武徳祭大演武会から通算した数字である。戦中戦後には空白の時期があり、武徳際大演武会も昭和19年を最後に中断。戦後発足した全日本剣道連盟が、武徳祭大演武会をモデルに武徳殿で第1回「京都大会」を開催したのは昭和28年のことだった──。

付録DVD

【特別付録DVD】
熱闘! 高校センバツ

全国各都道府県を代表する
男女それぞれ64チームによる春の高校日本一決定戦。
注目チームの戦いぶりを、選手たちと同じ試合場からの大迫力の映像でお届けする。
高校生剣士たちの汗と涙。注目チームの激闘直後の姿にもカメラを向け、その表情をとらえた。

連載

八段の矜持
永松教孝(埼玉)

剣道に向いている人とは、あきらめずに上を目指す人。不器用な人ほど、強くなるには時間がかかりますが、私は好きです。剣道の本当の良さは、学ぶ姿勢にあると思います。小森園先生は「君たちは将来、九段下範士になるんだ」と、われわれを叱咤してくださいました。本気で八段を志したのは、松風館道場で、本気になって八段を目指す方々に出会ってからです。

秘伝の技
神尾宗敬 範士九段

【きれいな剣道をせんば!】
語る人=外山卓治。
痩せ形で長身(五尺八寸)の神尾九段は右肩に防具を担ぎ、歩くたびに袴の裾が大きく左右に揺れる。中倉九段の面を打ち据えたという達成感と歓びが、その大股の歩みに現われているように感じられた。

山田博徳のワンポイントクリニック

【活きた跳躍素振り】
跳躍素振りを正確にやろうとする、十本ほどでキツイと感じられる。躍動感のある前後の動きと、気剣体一致の打ちを目指した動作で、跳躍素振りを意味のあるものにしたい!

実践! 剣道プロジェクト
〜剣道の社会的価値を高めるために〜

【剣道人は将来社会で活躍する人物たれ!】
「剣道は剣の理法の修錬による人間形成の道である」という言葉の意味はなんだろうか?それは剣道を通して人格を磨き、国家社会に貢献できる人物になるということではないだろうか。「剣道をやってきたことが社会でどう生きるのだろうか。どう役に立つのだろうか。それらをいち早く学生時代にイメージできれば、剣道をやっている学生の将来はより良いものになるのではないだろうか」そう長年考え、学生に講演をしてきた剣道プロジェクトの石塚一輝氏。氏の「剣道人は社会で活躍できる」という講義の真相に迫ってみた。

突撃! となりの剣道人

小誌の購読者にインタビュー。4回目はJICA(国際協力機構)に勤務する久保良友さんと鬼塚亮輔さん
【剣道日本にむけてメッセージ】
久保「ベトナムで稽古をしている時は「剣道日本」を毎月駐在員仲間で回し読みしていたので、海外で剣道をしている日本人の情報が少しあると励みになると思います。」
鬼塚「将来、シニアボランティアとして海外で剣道を教えたいという夢があります。剣道日本さんで海外指導向けのセミナーを開いてほしいですね。どうですか?」

刀剣女子への一本道
(スポーツ記者・飯塚さきがゆく)

【両国・刀剣博物館を訪ねて】
剣道とは切っても切り離せない存在である刀剣。本連載では、スポーツ記者でありながら、
美術やアートにも憧れを抱く筆者が、あらゆる角度から刀剣の魅力に迫る。今回は、日本刀と技術の保存・伝承に貢献する日本美術刀剣保存協会の刀剣博物館にお邪魔した。同協会と博物館の歴史、そして現在の企画展について紹介する。

【マンガ】Kodomo剣道教室

【一足一刀の間合】
「一歩を伸ばすことができればより遠くから一本を取りにいける。そして、一足一刀の間合とは一歩下がれば打たれない間合でもある」

K word〜ワンポイント剣道英会話〜

外国の剣士との触れ合いを楽しむために。ニューヨーク在住の濱崎真美さんによるワンポイントレッスン。
溜め(TAME)
Don’t wait, don’t rush to strike.
待たない、焦って攻撃をしない。

剣日アーカイブ

【私のプライベートタイム】
『剣道日本』昭和55年(1980)10月号より
岡田守弘範士八段(今月号の表紙の剣士)
【 小さん雑談 いやご無礼】
『剣道日本』昭和51年(1976)7月号より
菅原恵三郎範士八段(ホスト・柳家小さん)

剣日アーカイブ

【私のプライベートタイム】
『剣道日本』昭和55年(1980)10月号より
岡田守弘範士八段(今月号の表紙の剣士)
【 小さん雑談 いやご無礼】
『剣道日本』昭和51年(1976)7月号より
菅原恵三郎範士八段(ホスト・柳家小さん)