月刊 剣道日本 2019年6月号

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真摯に求めたい「剣道の価値」

剣道が日本文化たりうる「道」であるために、
そして、次世代にその伝統をつなげるために、
新生・剣道日本は、「剣道の価値」を真摯に求めていきます。

2019年6月号──No.509

大特集は『武蔵と五輪書』。
『髙倉先生の剣道レッスン!』を付録DVD映像として紹介する。

【特集】武蔵と五輪書

【剣豪宮本武蔵と遺された五輪書。日本の至宝は剣道に活きる】
武人であれば当然求めるのが強さ。
謎多き宮本武蔵ではあるが、その強さは史料からも確かなようにうかがえる。
芸術の分野でも才能を発揮し、『五輪書』に込められた武蔵の哲学は400年を経た現代の人々も魅了。
刀を携えた武士の中でも異彩を放つ剣豪武蔵。
その道の延長にいる我々が世界に名を広めた人物に疎くては、伝統文化としての剣道が嘘になる。
武蔵と『五輪書』を照らす多士済々の尽力で特集を編んだ。

【対談】黒鉄ヒロシ(漫画家)×
西村英久(第65・66回全日本選手権者)

【小手技と武蔵に通底するもの】
昨年の全日本選手権大会、そして、その大会で優勝した西村英久氏に焦点を当てたテレビ番組を見て、
作家の黒鉄ヒロシ氏はそれまでに見ていた剣道とはまったく違う衝撃を受けたという。
「小手」で勝負をかける西村氏の姿は、サムライの時代に重なるものを感じた。
さらにはテレビ番組で語られる西村氏の探究心に、宮本武蔵と相通じるものを感じ取ったという。
その黒鉄氏と西村氏による直接対談が実現した。

【インタビュー】河田昌之
(和泉市久保惣記念美術館 館長、大阪芸術大学芸術学部 教授)

【『枯木鳴鵙図と宮本武蔵』
‟筆の技”から考察する剣豪たる所以】
武蔵の閲歴には不明な点が多い。その実像を捉えようとする試みは、実は江戸時代中頃からあり、今日においても小説、映画、評論など、さまざまな分野で考証や資料の探索が進められている。武蔵にとって絵を描くことはあくまで余技の一つであった。その代表作である『枯木鳴鵙図』をつぶさに鑑賞することによって、武蔵の実像に限りなく迫ってみたい。

【インタビュー】三上康雄
(映画監督)

【5月25日公開の映画『武蔵─むさし─』
その監督に独占インタビュー】
5月25日公開となる映画『武蔵─むさし─』。製作・脚本・監督・編集等いっさいを手掛けた三上康雄監督。史実を精査し、登場人物一人ひとりに血肉を通わせ、随所に伏線を張り巡らせた作品は、真に迫る数々の戦闘シーンとあいまって、痛快かつ哲学的に観る側の魂をゆさぶってくる。映画人であり、剣道経験者でもある三上監督に話を聞いた。

【人物点描】昭和の大衆に“宮本武蔵”を植え付けた作家・吉川英治の物語

文=時見宗和
吉川英治が執筆した『宮本武蔵』は、日本人のみならず、世界各国の人々を虜にした。武蔵の技や心を読み解いた慧眼の士は、凄みある語彙によって、多くの剣士たちに剣道修業の示唆を与えた。大衆に愛される物語を次々と紡ぎ出し、国民的作家へと登りつめた吉川英治の波瀾万丈の人生を顧みる。

【考証・再現】赤羽根龍夫
(円明流継承者)

【23歳、京都の武蔵】
『五輪書』によると宮本武蔵は13歳で初めて決闘を経験し、29歳頃までに60回余り勝負して負けを知らなかった。無敵を誇ったその時期、武蔵はどんな技を遣って勝ちを重ねたのか──。武蔵が二天一流より前に名乗った円明流の継承者である赤羽根氏とともに京都における武蔵の足跡をたどりながら、『兵道鏡』に基づいて、実際に武蔵がどういう技で勝ったのかを考証・再現してみることにした。

【考察】栢野忠夫
(動理探究家)

【『五輪書』体感語訳】
武蔵が生きた時代と現代とでは社会の形態がまるで異なるが、伝え残された言葉には教えられることも数多い。ましてや剣道家にとって、剣豪の技術解説は垂涎の思いで読み解かれてしかるべきであろう。その手助けとすべく、武蔵の言葉を〝人間の体の機能や動き〞というフィルターを通して解説を試みた。動理探究家の栢野忠夫氏だからこそ実現した、おそらく世界初の試みであろう『五輪書』の〝体感語訳〞である。

【対談】アーカイブ
一川格治×宮川泰孝

【現代に生きる剣聖の道】
ともに二天一流に造詣の深い二人の剣士が、宮本武蔵を題材に対談。なぜ形ではゆっくりと振るのか、なぜ木刀が薄くて軽いのかといったところから始まり、当時の現代剣道における問題点に話は及んだ。「社会生活に役立つように教えなさい、武蔵もそう言うているんですよ」と対談は結ばれている。1976年3月号記事の再掲載。

最高峰の武蔵研究者
鈴木幸治氏を偲んで

【『五輪書』原本に迫った「播磨武蔵研究会」の功績】
本物の『五輪書』を読みたい。そんな求道者の願いを叶えてくれたのが、「播磨武蔵研究会」の鈴木幸治氏。現在はインターネットのサイトで公開されていない極めて重要で世界的にも価値の高い一級資料の一端を紹介する。

【コラム】吉川英治
剣道のある風景②

文=時見宗和
小説『宮本武蔵』の執筆で国民的作家へと上り詰めた吉川英治。
切なさに満ちた文豪の人生を切り取った秀逸コラム。

 

【特報】
第28回全国高校剣道選抜大会

新入生を迎える4月からの新シーズンを前に
各校1、2年生(4月より新2、3年生)で編成したチームによって春の高校日本一を争う。
愛知県春日井市総合体育館に集うは各都道府県を代表する男女それぞれ64チーム。
大会男子の部では九州学院(熊本)が他の追随を許さぬ7連覇をマーク。
大会女子の部は東北の雄・東奥義塾(青森)がこれで2度目となる春の王座に就いた。
上位の戦い、そして男女注目チームの戦いをリポートする。

【男子】九州学院(熊本)
驚嘆の7連覇

【女子】東奥義塾(青森)
2度目の悲願

大会

魁星旗高校剣道大会

【男子は福岡第一が大逆転で初優勝、女子は守谷が接戦を制する】
男子の決勝は福岡決戦。福大大濠が先行して優勝に近づいたが、
福岡第一の大将・田城が3人を抜き返す大逆転劇で、福岡第一が初優勝を果たした。
女子は前回と同じ決勝戦となり、代表戦のすえに守谷(茨城)が中村学園女子(福岡)に勝利した。

特別企画&付録DVD

【特別企画】地域を支える名店
全国武道具店ガイド

「地域を支える名店」は、剣道日本WEB(『剣道日本』ホームページ)とリンクした店舗情報です。
剣道日本WEBでいつでもどこでもお店の詳細情報が手に入ります。全国各地のお店の情報を一挙誌面に掲載しました。
剣道日本Facebookでも情報を随時更新しております。ぜひご覧ください。

地域の名店紹介

【付録DVD】
髙倉聖史先生(大分・杵築中学校監督)が送る
髙倉先生の剣道レッスン!

2019年3月2日(土)、3日(日)、栃木県下野市南河内体育センターにて、
大分県・杵築中学校監督である髙倉聖史氏の剣道レッスンが開催された。
主催である栃木県の金沢由紀裕氏(大成塾)は髙倉監督の大学時代の先輩にあたり、
同レッスンはその縁から実現した企画。今年で3回目となる恒例行事だ。
レッスン前日の3月1日には中学校、少年道場の指導者に向けた講演セミナーも開催され、
参加校の指導者、生徒にとってはまさに充実の3日間となった。
今回は講演セミナーの内容をはじめ、剣道レッスンの紹介、
そして過去の人気連載企画『髙倉先生の剣道レッスン2』から独創的なアイディア稽古を誌面にて掲載。
2日間にわたって開催された剣道レッスンの内容は付録DVDに完全収録!

連載

八段の矜持
清野忍(山梨)

【子どもとの稽古で強くなる】
「しっかり気を張って、子どもの気持ちに自分の気持ちを落とし込むと、いい稽古になります。ものすごい一本を打たれることもあります。引き出されるのは楽しいですし、子どもたちの成長を感じられます」

秘伝の技
重岡曻範士九段

【「さあ来い! の気構え」】
語る人=會田彰範士八段
稽古が終わったある日、重岡は全員を集め訓辞した。その時の重岡のアドバイスは會田にも息子の重岡隆にも強烈なインパクトを与える。

山田博徳のワンポイントクリニック

【起こりをなくす発声の方法】
相手に起こりを見せずに面を打つためには、発声も重要になる。山田氏が伝授するその発声の方法を素直に行なえば、誰もが必ず起こりのない面を打つことができるという。

実践! 剣道プロジェクト
〜剣道の社会的価値を高めるために〜

【ベトナムに正しい剣道を根づかせたい!第2回ホーチミン市剣道選手権大会】
昨年からはじまった剣道プロジェクト主管の「ホーチミン市剣道選手権大会」が、3月22日(金)~24日(日)の日程で第2回大会の開催を迎えた。今回は審判長として古川和男範士八段を招聘し、大会前日に講習会も実施。“海外の剣士に正しい剣道を正しく伝えていきたい”その熱い想いが伝播したことは、大会に参加した外国人剣士たちの目の輝きに現われていた。

突撃! となりの剣道人

小誌の購読者にインタビュー。3回目は免疫学の第一人者にして国際剣道連盟の理事でもある宮坂昌之さん
【剣道日本にリクエスト】
剣道の奥深さや面白さを伝える剣道日本を毎月楽しみにしているが、外国人剣士への配慮が足りない。エキゾチシズムを出すのもいいけど、外国人向けの記事も掲載してほしい。あと、DVDよりもスマホで動画を見られるようにして欲しい。必要なことはどんどん変えなきゃ。

刀剣女子への一本道
(スポーツ記者・飯塚さきがゆく)

【刀剣収集家・三上俊幸さんを訪ねて】
剣道とは切っても切り離せない存在である刀剣。本連載では、スポーツ記者でありながら、美術やアートにも憧れを抱く筆者が、あらゆる角度から刀剣の魅力に迫る。今回は、居合道教士八段・剣道教士七段の実力をもち、刀剣収集家としても知られる三上俊幸さんのもとを訪ねた。いわゆる美術品としての刀剣ではなく、刀傷をもつものを中心に集めている三上さん。その魅力をうかがった。

【マンガ】Kodomo剣道教室

基本はなぜ大事?
「運動神経がいいから、基本から外れてても打てちゃうんだよね」という子に、基本の大切さをどう伝えますか?

K word〜ワンポイント剣道英会話〜
外国の剣士との触れ合いを楽しむために。

ニューヨーク在住の濱崎真美さんによるワンポイントレッスン。
第3回は「打つ」、「打ち切る」
「打ち切る」。言えそうで言えないのが、この「打ち”切る”」。日本語でも説明が難しいこの表現を、かんたんな英語でわかりやすく

剣道女子

多様な価値観にあふれるこの現代社会において、日本古来の武の道を歩む人たちがいる。厳しい稽古で日々己と向き合い、
凛とした雰囲気をまとう剣士たちが剣道の魅力を語る。第6回は関東地区の強豪実業団剣士が登場。剣道女子は美しい!